首の曲がったお地蔵さんです。成田山新勝寺に向かう成田街道沿いに、首を傾げて立っています。
この地蔵が立つ日秀の地には、平安時代の関東の豪族である「平将門(たいらのまさかど)」の伝説があります。平将門は朝廷に背いた悪人として日本史に名を残し、日本三大怨霊などとも言われていますが、当地では圧政に苦しむ人々を救った英雄として語り継がれています。
当地の将門への敬愛の念は厚く、さまざまなタブーが今でも存在します。この地蔵も、平将門を呪い殺すために建立された成田山新勝寺にそっぽを向いて立っているというわけです。